みなさん、こんにちは♪
みなさんお待ちかね、新潟美術学園『卒業生の今』第4弾です!
今回は紹介するのは学園OB、現在中学校教師を続けながら作家活動もされている田中寛紀さんです。
田中寛紀さんのプロフィール

1991年 – 新潟県新潟市生まれ
2014年 – 東海大学教養学部芸術学科美術学課程 卒業
2016年 – 東海大学大学院芸術学研究科造型芸術専攻 修了
2015年
「 WORKS 11 人の仕事 」平塚市美術館 神奈川
「 apart 展」鎌倉芸術館 鎌倉
2016年
「 WORKS 9 人の仕事 」平塚市美術館 神奈川
2019年
「田中寛紀展」Oギャラリー 東京
2020年
「田中寛紀展」Oギャラリー 東京
2021年
「 みつめる 」 FEI ART MUSEUM YOKOHAMA 神奈川
2021年
「 まだ乾いていない 新潟美術学園 OB 油絵展~ 」
新潟美術学園ギャラリー 新潟
2022年
「 放浪惑星 新潟美術学園 OB 油絵展~ 」
新潟美術学園ギャラリー 新潟
田中寛紀さんインタビュー
現在、私は中学校教師として教育に携わりながら、作家活動を続けています。高校生のときは、今のような生活をしているとは思っておらず、中学校の美術教師になりたいな、と漠然と考えていました。
しかし、そんな自分が作家活動を続けていきたいと心から思えたのは、大学でご教授いただいた教授や仲間と出会えたからです。
教授や仲間との話は、自分にとって刺激がとても多く、いつも胸が高鳴っていました。
また、教授が見えている世界がただただ自分も見たくて追いかけていたら今も制作を続けている状況になっていました。


制作は苦しいこともありますが、様々な事物に気づかせてくれます。そうした気づきが積み重なり、自分が見ている世界が広がり、充実感を与えてくれます。
私の制作は、テンペラ絵の具と油絵の具を使った混合技法を用いています。テンペラ絵の具とは、油と水が混ざっている卵などを使い、顔料を定着させて描くものです。これは西洋の古典絵画技法に当てはまります。特徴としては、顔料がマットに表れるのと、油性の上からも描けることが挙げられます。
それと反対に油絵の具は油性であり、油によって光沢を出すことが可能です。
また、乾く時間がテンペラよりも長いです。乾かない間に制作ができるのも特徴です。
それぞれの特徴を活かし、画面とのやり取りをし、作品を制作しています。
また現在は水彩絵の具や墨汁、色鉛筆など様々な材料を使うようにしています。
やっと制作しながら生活できるようになりましたが、ワークライフバランスはまだ整っていないです。
ですが、これからも続けていこうと考えています。
自分は絵画制作を選び、非力ながら芸術の道を進んでいます。
だけど、最近思います。自分の見ている世界が広がること、その中にいる自分自身や他者、自然などを見つめ、自分にとって重要な何かに気づくことが大切だと考えています。芸術は長く、人生は短いです。
芸術に触れ、過去と未来の両方を、これからも見つめて、生きたいと思います。
田中寛紀さん、インタビューありがとうございました。新潟美術学園としてもOBがこのように活躍されている生のお話を聞くと非常に頼もしく嬉しく思います。自分がどんな進路を進むか考えている生徒さんにとって中学校教師をしながら作家活動を続ける、という田中寛紀さんの姿勢は「こういう道もあるのか」と、とても進路の参考になります!
これからも学園一同、活躍を応援しています。
田中寛紀さんの作品をスライドショーにしましたので、ぜひご覧ください♪