もう4月も半ばを過ぎました。
大学も始まり、新生活を楽しんでいる学生も多いのではないでしょうか?
今回は美大生新生活応援のために、モチベーションをあげるポール・セザンヌのフランス語の格言を紹介します。
フランスの画家、ポール・セザンヌ
ところで、ポール・セザンヌ、という画家のことはみなさんご存知でしょうか?

「近代絵画の父」ポール・セザンヌ
彼は南フランスのエクス=アン=プロヴァンスの銀行一家の元に生まれました。中等学校ではかの有名なフランスの小説家、エミール・ゾラと親友になり、彼の勧めもあって法学部の大学を中退、画家になるためにパリへ出発しました。
1860年代はサロンに出展し続けるも落選続きでしたが、1870年代に入りカミーユ・ピサロ(フランスの印象派の画家)と戸外制作をはじめ、印象主義の技法を習得しました。第三回印象派展ではセザンヌの作品を賞賛する批評家も現れましたが、次第に印象派の技法に不満を持つようになり、パリからエクスに戻り、創作活動を続けます。
そして、1895年11月、パリの画商アンブロワーズ・ヴォラールによってセザンヌの個展が開催されました。1895年以降に制作された作品は、印象派のような作品ではなく、対象の実在感や、空間を構成を意図した作品が多くなり、「構築的筆致(短いストロークで筆を平行して一方向に反復して描くセザンヌの技法)」というセザンヌ独自の技法を確立させていきました。
このセザンヌが確立させた「構築的筆致」という技法が後の「キュビズム」に影響を与え、ポール・セザンヌは「近代絵画の父」と呼ばれるようになったのです。
Photo © ポール・セザンヌ – The Yorck Project (2002年) 10.000 Meisterwerke der Malerei (DVD-ROM), distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH. ISBN: 3936122202., パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=149129による
セザンヌの残した言葉

自然を円筒形と球形と円錐形によって扱う。
モネは一つの眼だ、絵描き始まって以来の非凡なる眼だ。私は彼には脱帽するよ。
Lorsque la couleur est à son plus fort, la forme est à son maximum.
デッサンと色彩とは区別することはできぬもので、彩色をほどこすにつれてデッサンがなり、色彩が調和していくにつれてデッサンは正確になる。色彩が豊富になる時、形も充実する。
感情が伴わない作品は、芸術ではない。
芸術は自然と平行したひとつの調和である。
リンゴひとつでパリを征服する。
私は毎日進歩しつつある。私の本領はこれだけだ。
自分の強さを実感している人は、謙虚になる。
自然に基づいて絵画を描くことは、対称を写生することではない。自分の感動を現実化することである。
絵画には、二つのものが必要だ。つまり眼と頭脳である。この両者は、お互いに助け合わなければならない。
いかがでしたか?
みなさん、お気に入りの名言は見つかりましたか?
時々こういった名言を読んで創作モチベーションをあげるきっかけにしてみてください!
Photo © ポール・セザンヌ – Jufranco~commonswiki, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1232520による