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パリに新しい美術館がオープン!

今回はフランス、パリで盛り上がっている話題を一つ。

なんと今月5月22日、パリに新しい美術館がオープンします!

Photo © https://www.parisinfo.com/musee-monument-paris/176761/Bourse-de-Commerce-Pinault-Collection

しかもなんと日本と繋がりが… 実は日本の建築家である安藤忠雄氏が改修を手掛けています。

ピノー現代美術館実現まで

もともとピノー財団は2001年にパリの西、ブローニュ・ブリニャンクールのスガン島にある旧ルノー工場跡地を利用して美術館を建設する予定で、その設計を安藤忠雄氏に打診したのですが、フランスの行政措置の遅延など問題が度重なり計画自体が2015年に頓挫してしまいました。安藤氏もさぞ残念だったことでしょう…

その後2015年、再びパリに訪れた安藤氏は、ピノー氏に再度会います。その時、今月オープンする「ブルス・ドゥ・コメルス(パリ商品取引所)」を美術館に改修するプロジェクトを考えており、その場で安藤氏にプロジェクトの打診をしたそうです。

ブルス・ドゥ・コメルス(パリ証券取引所)

場所はパリの中心地である1区、レアール地区で、大きなショッピングモール「フォーラム・ド・レアル(Westfield Forum des Halles)」のすぐ近く。

周りにはポンピドゥーセンター(国立芸術文化センター)、少し歩けばルーヴル美術館などパリを代表する観光地がたくさん。

パリ旧証券取引所は、1807年にナポレオンボナパルトの指導の下、建築家ブロンニアルトによって建設されました。この旧商品取引所は、ドーム状になっており、もともとは木材フレームで建設されたドームですが1802年に火事で焼けてしまったため1838年にガラスに置き換えられました。

円形状のドームの周縁壁には世界各地の貿易地のフレスコ画が描かれています。

1886年〜1889年の間にÉvariste-Vital Luminais(エヴァリスト・ヴァイタル・リュミネ)により制作されたフラスコ画。

Photo © Évariste-Vital Luminais — Bourse du commerce, Domaine public, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4206661

建築家、安藤忠雄

1941年生まれ、大阪出身の日本の建築家。1976年に建てた「住吉の長屋(すみよしのながや)」が高く評価され1979年に日本建築学会賞を受賞、コンクリート打放しという手法を現代の商業建築・住宅等に持ち込んだことで世界的にも評価を得ました。あの表参道ヒルズも彼による建築です。

国内外で著名な建築を手がける世界的にも有名な建築家です。今回手掛けた「ブルス・ド・コメルス – ピノー・コレクション」美術館の様子を動画でお楽しみください!

Photo © Christopher Schriner from Köln, Deutschland – flickr: Tadao Ando, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=12612973による