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トピックス

オランジュリー美術館とモネの家

前回のトピックスで紹介したクロード・モネですが、今回は彼の作品を所蔵・公開している美術館とモネの家を紹介します。

オランジュリー美術館

モネが最晩年に制作した「睡蓮」大装飾画が収められているオランジュリー美術館。
コロナ前に行った際にスマホのパノラマ写真で撮影しましたが、サイズが大きい・・・!
これが8枚展示されていますが、全てを1つの画面に収めるのは不可能なくらい大きいサイズで、実際に見るとその大きさ・長さに圧倒されます。

モネがこの睡蓮の連作を制作し始めたのは1895年になってからで、1890年にジヴェルニーに土地を購入し、日本風の太鼓橋のある睡蓮が咲く庭園を造り、それをモチーフにして制作を始めました。

土地を購入したのは1890年ですが、1893年に買い増しし、それから池が完成、睡蓮が根付くまでに2年ほどかかったと言われています。

ざっと計算すると、庭を完成させるまでに5年ほど費やしているので、理想の絵のモチーフを求めていただけに、その情熱が強く感じられますね。

ちなみに、この庭園は「水の庭」と呼ばれ、後ほど紹介しますが、モネの家で季節ごとに公開されています。

実はこちらの作品は、日本にいながら、自宅にいながら、オンラインでも楽しめます!

Google Arts&Culture が、世界中の文化施設の常設コレクションを自宅からでもアクセスできるように、公開してくれています。

Google Art&Culture で睡蓮の連作を360°楽しむ

美術館概要

パリ1区のコンコルド広場の隣、チュイルリー公園内、セーヌ川に面していて、ルーブル美術館やオルセー美術館と比べると少し小さい美術館。

1927年にモネの「睡蓮」連作を収めるために美術館として、チュイルリー宮殿のオレンジ温室だったものが美術館として改築されました。

モネの作品の他にも、セザンヌやゴーギャン、マティスなど大御所の画家たちの作品も観賞できます。

Photo © https://commons.wikimedia.org/

美術館アクセス

Jardin Tuileries, 75001 Paris
平日土日9時から18時まで開館、火曜日定休。
最終入場は17時15日まで。

美術館ウェブサイト

※現在コロナで閉館中。

クロード・モネの家と庭園

パリ郊外ノルマンディー地方に位置する、ジベルニー村にあるモネの家。パリからは電車で1時間〜1時間半くらいで行けます。

先にも紹介したように、モネが晩年に実際に過ごした家で、1926年息を引き取るまで、この家に暮らしていました。

1901年に行った造園工事で、池の周囲は200mほどとなり、現在公開している庭園の姿になりました。
この庭自体がモネの芸術作品、と言われており、一見の価値ありです。

Photo © http://fondation-monet.com/actualites/des-pelargoniums-historiques/

現在コロナで、残念ながらこちらも閉館中なので、オンラインツアーを楽しみたい方は、ぜひこちらからどうぞ!

Visite virtuelle

パリからジヴェルニーに行くには?

ジヴェルニーはパリ郊外にある場所なので、パリ観光をするついでに1日ほど足をのばしてみるのにおすすめな場所です。

パリからは、サンラザール駅からウェルノン駅まで電車でいきます。(45分ほど)
ウェルノン駅からジヴェルニー村まで15分ごとにバスが出ています。

公式サイトには徒歩での案内も記載されているので、体力に自信のある方はお試しください!
ウェルノン駅から徒歩、自転車で行きたい場合は7キロほどの距離です。(歩けなくはない…?)

Photo © http://fondation-monet.com/actualites/des-pelargoniums-historiques/

モネの家には、紹介した名作「睡蓮」のモチーフである「水の庭」はもちろん、それを制作したアトリエもあり、モネが収集した浮世絵コレクションを観賞することができます。
フランスに訪れた際にはぜひジヴェルニーへも足を運んでみてください!

Photo © http://fondation-monet.com/actualites/des-pelargoniums-historiques/